『レチノール』という成分をご存知ですか?
最近話題の成分でシワやハリに効果があると言われています。
少し刺激が強く、敏感肌さんは使えないなんて噂も・・・?
今回はこの『レチノール』の成分、効果や使い方について解説していきます!
レチノールとは?
ナイアシンアミドと同様に、レチノールもビタミンの1種。
レチノールはビタミンAの主成分なのです。
ビタミンAは主に動物性食品に含まれる脂溶性ビタミンです。
肌に含まれるビタミンAは、
91%がレチ二ルエステル(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール)
他9%がレチノール、レチナール、レチノイン酸を3%づつ保有してます。
皮膚への刺激性は
パルミチン酸レチノール<酢酸レチノール=レチナール<レチノール<レチナイン酸
と、右にいくにつれて刺激が高くなります。
主に化粧品に配合される成分は、
レチノール
レチ二ルエステル(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール)
です。
レチ二ルエステル(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール)はレチノールの比べて効果はマイルドですが、肌への刺激が少なく、安定性が高いため化粧水などにも配合されることがあるのが特徴です。
レチノールは肌への刺激や浸透性、効果のバランスが最も良いとされています。
冒頭でビタミンAは脂溶性ビタミンとお伝えしましたね。
レチノールは脂溶性のため水には溶けずアルコールや油分に溶ける成分です。
レチノール配合スキンケアはクリームや乳液などの商品が多くなっています。

カタカナばっかで混乱する…
カタカナばかりでもう嫌!という方は、
化粧水にはレチニルエステル
クリーム、乳液にはレチノール
と覚えてみてください( ͡° ͜ʖ ͡°)
レチノールの気になる効果は?
まず、肌のターンオーバーについてお伝えします。

肌は約28日間かけて生まれ変わるターンオーバー機能があります。
これは肌の中の基底層で作られた細胞が外側に向かって上に押し上げられ、今一番上にある皮膚はやがてアカとなり剥がれ落ち、上に押し上げられていた細胞が新たな皮膚となります。
これが肌のターンオーバー機能です。
レチノールにはこのターンオーバー機能を向上させる働きがあります。
ターンオーバーの向上によって皮膚のキメが細かくなり、小じわを滑らかにしてくれます。
そして、肌のくすみを軽減し、トーンアップ効果も期待できます。
また、レチノールは毛穴を清潔に保ってくれるため、ニキビの予防にも効果的です。
ターンオーバーの促進によってニキビ跡にも効果があります。レチノールの効果をまとめると
- 肌のターンオーバーの促進
- シミ・シワの改善
- ニキビの予防、ニキビ跡の改善
- 真皮でのコラーゲンの合成
などの効果が期待できます!
レチノールの副作用
たくさんの美容効果が期待できるレチノールですが、副作用が出てしまうひともいます。
その副作用のことをレチノイド反応といいます。
レチノールによって急激に新陳代謝を促進したことにより、
- 肌の乾燥
- 肌の赤み
- 皮剥け
などの反応を起こす可能性があります。
このレチノイド反応は敏感肌の方が強く起こしやすいと考えられています。
レチノイド反応は早い方で2〜3日、ながくても1週間程度で自然におさまることがほとんどです。
ただ、この反応が長引いたり、症状がひどい場合はすぐに使用をやめ、皮膚科に相談することをお勧めします。
レチノールの使い方
前述した通り、レチノールには副作用が出る可能性もあります。
なので、まずは週に2〜3回のケアとして取り入れ、徐々に頻度を増やして肌に慣れさせていくほうがいいでしょう。
慣れてきたら、毎日使用でも問題がないものが多いです。
レチノール使用の上での注意点は
- 化粧水・乳液の上から塗る
レチノールは脂溶性のため、先に塗ると化粧水の入りが悪くなってしまいます。 - 目周りは慎重に塗ること!
まぶたや目の下などは小じわが気になるところですが、皮膚の薄い箇所でもあり粘膜に近いため慎重に。
レチノールを初めて使う際はいきなり塗らず、他の箇所で様子を見てから平気そうであれば目周りにも塗ってみましょう。 - 朝の使用は避け、夜用のスキンケアにする
レチノールは種類によって安定性を保つことが難しいため、紫外線を浴びることで変性し、本来の効果を得られない可能性があります。
また、レチノールを使い始めでお肌が敏感になっている時に紫外線を浴びることによってシミなどができてしまうこともあるので、レチノール使用中の紫外線対策は徹底しましょう。
レチノールと併用不可の成分
レチノールには相性の悪い成分があります。
代表的なものはビタミンCです。
レチノール(ビタミンA)とビタミンCはどちらも肌にいい成分ではありますが、一緒に使うと効果が半減すると言われています。
ビタミンCを使うなら朝使用し、レチノールは夜使用するなど、朝と夜に分けて使うぶんには問題ありません。
また、サリチル酸などのピーリング剤を使った後も要注意です。
ピーリングした後は肌が敏感になるため、レチノールは使わずに肌に刺激を与えないようにしましょう。
レチノール配合スキンケア5選
レチノールの効果や注意点はご理解していただけましたか?
これからはレチノール配合スキンケアを紹介していきます!
・イニスフリー レチノールシカリペアアンプル
レチノールの名前を一気に広めた印象があるこちらの商品。
レチノール配合ですが、優しい処方のため副作用などが出にくく、使いやすいです。
効果もしっかり出るので、まずはこちらから試してみるのをお勧めします!
・ビーグレン QuSOME レチノA
純粋レチノール配合で、低刺激、浸透力の高い美容液。
乾燥による小ジワを目立たなくしてくれます。
なめらかな使い心地なのもポイント高いですね。
・KISO スーパーリンクルクリームVA
お求めしやすい価格で純粋レチノール5%配合の商品。
純粋レチノールと、次世代レチノールと言われるバクチオールを配合しています。
・ラロッシュポゼ レダミックR アイクリーム
敏感な目元にもすっと馴染むジェル状のアイクリーム。
ピュアレチノールがハリのある目元に導いてくれます。
・キールズ DS RTN リニューイング セラム
敏感肌にも使えるキールズのレチノールクリーム。
乾燥小ジワの改善、ハリを与え毛穴レスな印象に導いてくれます。
・トュヴェール レチノショット0.1
日本人の肌質を重視した攻めと守りの5種類のレチノールが時間差で絶え間なくパワーを発揮してくれます。
ペプチドも配合し、コラーゲンもサポート。
今回はレチノールについてまとめてみました。
効果は高いですが、副反応もあるのがレチノール。
使い方をしっかり理解すれば、心強い味方になってくれます。
肌にあった方はすぐの効果を望むのではなく、ターンオーバーの28日間は様子を見て、継続して使っていきましょうね!
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